いつでも駆けつけてやる







☆ヒーロー☆










「はいドリンク、とっとと受け取れ仁王」



「もうちょい労った言い方出来んのか」



「……ゆっきーが私をこんなにこき使わなかったらやってあげても良いわよ」



「何か俺の事呼んだか?



ぎいぃぃやぁぁいだだだだ!!!!!スイマセンすいませんスイマセンすいませんゆっきー様!!!!!」





幸村君に話しかけられた瞬間頭を抱えてもんどりうつ




何があったかは怖いから聞かないことにするか




とりあえずはマネージャー、俺と同じクラスで仲の良いヤツ




入学式以来の仲だ




俺から声かけて仲良くなったんだけどな




……いや俺が強制的に仲良くさせてたかな最初は















『…あぁ…やっぱり私立の学校って大変そう…クラスの雰囲気になじめない(ついでに女子にも)…こうやって外出てた方が落ち着くなぁ…


そうそう今日もちゃんと持ってきてるんだよね〜vさてと、中庭は景色も良いし、授業昼までだから人少ないし。ココで食べちゃおうっと


いただきま〜『ああーー!何ソレめっちゃくちゃ美味そうじゃん!!』



『……誰よアンタ』



『俺?俺は丸井ブン太、お前同じクラスのヤツじゃんな?これからシクヨロ☆』



(あぁいたなぁどう考えても突然変異を起こしたとしか考えられないような髪の色した奴)はぁ……宜しく…じゃそういうコトで』



『あ〜タンマタンマ!なぁそれ何処のヤツ?この辺じゃ見たことねぇんだけど』



『…私が作ったの』



『マジ!?お前がかよ!すっげーな!料理の才能あるんじゃねぇ?わー食いてーなーいいなー美味そうだなー



『…どうもありがとう…よかったら半分食べる?』



『やっりぃサンキュー!お前最高!なぁ、名前なんてーの?』



。はいどうぞ』



か…うっわぁやっぱ味も美味ぇ!ってホント料理上手いんだな〜』



『っていうか趣味なのよね〜…ねぇ丸井君』



『ブン太でいいって』



『ありがと。ブン太、もしアンタが良いならこれから私の料理の味見役してくれない?』



『ええ〜!やる!絶対やる!!!嬉し〜っ』





その次の日から毎日毎日の手料理食べてるんだよな




お菓子から弁当的モンから




……しかもそれが三年間だから…やばい




の手料理無くなったら生きていけねぇかも知れねぇ




いやそれはさておきその後しばらくしてからテニス部に入部する事が決まったんだっけ





『ってもブン太も私も毎日食べてばっかじゃ太っちゃうよねぇ?』



『…そういやぁそうかもな』



『あ、部活何入るか決めた?』



『ん〜…そんなら適当に運動できるトコが良くね?俺テニス部入ろっかな…マネやらね〜?いいだろぃ?』



『まぁブン太と一緒ならいいか…途中で辞めたら駄目だよ〜?』



こそ他のマネに蹴落とされんなよ〜?』



『当然。じゃあ決定って方向で!』



『だな!!』














で今に至る




結局俺はレギュラーなんかになっちまって、今じゃマネもしか残ってない




真田が副部長になってから余計に練習きつくなったせいかもしれねぇけど




だから幸村君に眼つけられたんだよな……




可哀想ってか…あだ名て呼ばれ(呼ばせ)てる幸村君がちょっと羨ましかったり…




うわ何考えてるんだよ俺!とっとと練習しねーとな!











「きゃーのきゃーのとウルサイ」



「何がじゃ」



「フェンスの外の女子に決まってんじゃん、耳をつんざくってこういう事を言うのね…私一つ大人になりました…」



「そりゃ女子が全員お前みたいなんやったら人生何の楽しみもありゃせんじゃろ



「わぁ人格否定有難う仁王君



「どういたしまして」



「褒めてねーよ」





仁王と何か話してるに近づいていく




…ったく仁王、お前確信犯だろぃ





っ!俺にもドリンクv」



「おうともよ、はいブン太」







ガッシャアアアァァァン!!!!!







が俺を振り返ってドリンクを渡してくれた瞬間




丁度後ろのコートで打ち合っていた真田のスマッシュが見事フェンスを突き破り(あれがたまらんスマッシュか?)




の後頭部に直撃した






ばだぁん!!!!(倒れた)






し……死んでないよな?





すゎぬゎどぅゎーーーーーーーーっ!!お前殺す気かーーーー!!?あぁぁん!?どうなんだよゴルァ!!!





がばっと効果音つきで起き上がった般若も笑顔に見える程の形相で真田を睨み上げた





「すまん…力の加減が出来なかったようだ…」



「どうするんだ弦一郎、フェンスが壊れたぞ



「私が壊れるかとかの心配は一切合切なしなんですか、そうですか。はっはっは、一回死んでくれ



「イヤ…俺は謝っていてだな…」



「…この腹チラ通り越した腹ブワ族め」



「何ですかそれは」



「腹がチラリで腹チラ、しかしあんたらはソレを通り越して腹がブワッってなってるから腹ブワ



「(語呂悪っ)」



「腹ブワが立海一イタイオッサン真田ぁ!どうしてくれんのよ思いっきり跡付いたわよ顔に!鼻潰れるわ!!



「い…イタイ?…オッサン…??………そうなのか?」



「そうだろう弦一郎」



「大丈夫だ、別にその顔がつぶれた所で何も変わらないじゃないか



「…そうですねゆっきーちゃん…あぁんもうこの部辞めたい…



「明日の朝家が焼け落ちてても良いなら今すぐやめても良いけどなv」



「さってお仕事お仕事☆私もう一生皆についてくよ、うんもう命かけて










お前皆に(ちょっと同情するくらい)からかわれてて分かってないけどさ




お前が倒れたからこいつ等集まって来てんだぜ?







なんて事を苦笑しながら考えてたら気が付かなかった




いつも確かにが浴びてる嫉妬の視線の中に混ざって




常軌を逸したものがあった事に















「んじゃ戸締りして帰ろうか」



「私職員室にカギ置いてくるわ、カバンお願い」



「ん、オッケー。俺ら先校門で待ってるな」



「後でね」





このとき部室の前でちゃんと待っててやれば良かったんだ













「おっそくなった〜!それにしてもまだ頭痛が…ゆっきーと真田ので相乗効果…いっ…痛い…」





私が部室の前を通り抜けようとした時腕をつかまれた




通常では起こり得ない出来事にも免疫が付いてしまっている私は無言で振り返る




がしかし想像とは180度違う状況




男が…




あら、4〜5人も?





「アンタ邪魔なんだってよ」



「俺の妹にちょっとボコってやってくれって頼まれてさぁ?二度と見れない顔にして欲しいって」



「大丈夫、優しくしてやるから」





何をどうやったら優しく二度と顔を見れない状態にできるのかが知りたいね私は切に




っていうかヤバイヨヤバイヨ(●川風)




とりあえず腕つかまれてるココは




攻撃しかない☆




鍛えられた腕っ節で私の腕を掴んでた男の顔面を殴りつける(掴まれてんのが左手で助かった…)




手を離し鼻血を出しながらよろめく男




あ…人殴んのって結構気持ち良い……(←危険)





「…っ!んの女!ざっけんな!!」



「もういいぜ!とっととやっちまうか!」





が離されたのはつかの間、すぐに他の男が立ち塞がる




流石に怖いよ、男5人は




一応女の子なのになんで殴られなきゃならないんだろう




こんな事になるなら




…カバンからス●ンガン取り出しておけば良かったなぁ…(逮捕して下さい)




振り上げられる拳に反射的に目を瞑ると




肩に優しい手の感触




そして





「な〜にやってんだお前ら、もしかしてコイツに手ぇ出そうとしてたんじゃねーだろうな?」





毎日聞き続けた声





「んだよこのチビ…弱そうな体して彼女助けに来たってか?」



「チビだからって甘く見んなよ?…これでも鍛えてっからな!!」





言うが早いかほぼ同時に私を担ぎ上げて走り出すブン太




速い




向こうも男なんだから追いついてもおかしくなんてないのに




ましてや私を担いでるのに




ブン太




格好良すぎるよ










「…ちっ!見失ったな…あのチビ速ぇ…」



「まぁいいだろ、一人になりゃいつでも狙えるしよ」



「誰をじゃ?」



「はぁ?あの女に決まって……どちらさまでしょうか?



「ふぅん?俺の溺愛娘を二度と見れない顔にねぇ?いい度胸だな」



「女性に…しかもさんに暴力を振るうとは…覚悟は出来ていますか?」



「…まったくだ、今ならコレを使っても構わん気がするのだがな、蓮二」



「あぁ、構わん。思う存分に斬れ弦一郎。俺はとりあえずこいつらのデータで家族を苦しめる事にする」



「ったく…女に5人がかりで暴力なんてナンセンスだよなぁお前らも…」



「俺がアンタ等を二度と見れない顔にしてやりますよv…釘バットで…



「プリッ」















「はー…はー…ココまで来りゃ大丈夫だろ」



「…ブン太…ゴメン…大丈夫?」





涙目になりながら俺を見上げる




可愛い




いつもの強気な態度じゃなくってさ




本当に俺の事心配してくれてるんだって分かるような素直な眼で言ってくるもんだから




……俺もしかして今顔赤い?




走った後でよかった……




再度謝るを見てたまらずきゅーっと抱き締める




おずおずと抱き締め返してくるに何ともいえない気持ちがこみ上げてくる




このままじゃ汗臭いかもだけど我慢しろよ





「俺さぁ…お前の事めちゃめちゃ好き」



「うん…私も……」



「お前の料理死ぬまで食いてぇ…」



「作ってあげるよ」





どちらからともなく笑った




その笑顔も大好きだぜ

















「ってワケで昨日襲ってきた人達が、頭丸めて今日の朝校門前で私に土下座してきてね『お願いしますから殺さないで下さい!二度と致しません!』


…って涙ながらに訴えてきたんだけど…何でだろうね…私一人しか殴ってないよね?」





昼食中自信作の弁当を食いながら、うなるを横目に俺は確信した




あいつらが何かやらかしたんだろうと




そういや今日の朝練の時物凄く晴れ晴れした顔になってたよな…





「ねぇブン太、昨日のお礼、考えたんだけどやっぱ私には料理しかないと思うのよ。ブン太の好きな物食べさせてあげるからさ!お客さん、ご注文承りますよ?」





いつもみたいに元気よく笑うに少しいたずらしてやりたくなった












「お前」












「………っ/////!!!!!!」





赤くなるの頭を冗談って言いながらぐしゃっと撫でる(いや半分本気だったけど)




まだまだガキだな俺も















まだ身長も低くてケンカも全然得意じゃないけど




逃げるしか出来ないけど




それでもお前がピンチの時なら




いつでも駆けつけてやるから




このヒーロー丸井様がな


















******あとがき******

いい加減皆さんに血の洗礼を受けそうです。これは丸井です

アンケで来てたのでもう書いちゃいました、丸井岳人系はむずい……

元々は10000HITアンケの時に勝ってた岳人の為に考えたネタでした。ちょっとリメイク(笑)

立海に限らず私のヒロインは皆に変な愛され方をしてる気がする

可愛い系のあいつらが体張って助けてくれたら心の揺れも25倍ってなもんですよ(微妙)


05/05/01
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